80年以上前に、信濃追分の地で構想された『芸術家コロニイ』とは?
「立原道造の〝芸術家コロニイ〟を語る」
夭折の抒情詩人・立原道造は建築家でもありました。東京に育ちながら、山岳の避暑地を好んだ立原は、浅間山麓に魅了されます。詩に、建築に、信濃追分での村ぐらしの楽しみを繰り返し描きました。この度は、そんな立原が自身の建築のひとつの到達点として信濃追分に夢みた、壮大な芸術家コロニイ構想の魅力をご紹介します。
期日:10月27日(土)
開始時間:午後2時から
会場:信濃追分文化磁場「油や」ギャラリー一進
お問い合わせ:「油や」帳場 0267-31-6511
第1部【基調講演】種田元晴
1982年東京都生まれ。2005年法政大学工学部建築学科卒業、2012年同大学院博士後期課程修了。専門は建築設計、近代建築史。現在、種田建築研究所。法政大学、東洋大学、日本大学、桜美林大学非常勤講師。博士(工学)、一級建築士。2016年『立原道造の夢みた建築』(鹿島出版会)刊行。
第2部【鼎談】
第2部は種田氏に加え、現在進行中の文化磁場油や「隠れ家プロジェクト」に関わっている建築家・広瀬毅+NPO法人油やプロジェクト理事長・斎藤尚宏も加わり、建築家の視点で立原を読み解きながら、未来志向の「芸術家コロニイ」構想を語り合います。
(参加者)
種田元晴
広瀬毅
1961年石川県金沢市生まれ。1985年横浜国立大学工学部建築学科卒業、1998年~広瀬毅建築設計室、一級建築士、日本建築家協会会員、長野県建築士会会員、長野県建築士会長野支部まちづくり委員会委員長受賞暦/1991第4回長野市都市景観賞、2001松之山町自然科学館「森の学校」実施提案設計協議佳作、2004トステム第16回全国フロント施工コンテスト銅賞。2018年度油や「隠れ家プロジェクト」に参画。
斎藤尚宏
詩人であり建築家であった立原道造の東大の卒論「浅間山麓に位する芸術家コロニイの建築群」に共感し、50才を契機に銀行を早期退職して浅間山麓に開いた古書店「追分コロニー」番頭。堀辰雄・立原道造・加藤周一などの文人・知識人多数と縁のあった歴史ある旅館「油屋」解体の危機に際し2013年その文化的再生をめざしてNPO法人油やプロジェクトを立ち上げ現在その理事長を努めて牽引する。
(進行・コーディネート)
ナカムラジン
美術家、ARTProject沙庭代表。2016年「追分ビエンナーレ」運営にたずさわり、その後その発展をめざして立原道造の「芸術家コロニイ構想」に着目、再解釈して新しいアート表現ステージとしての「隠れ家プロジェクト」を提案する。
「隠れ家プロジェクト…小さな小屋」
「隠れ家プロジェクト」は、クラウド・ファンディング(「長野県みらいベース」)で寄付を募集中です。
詳しくはhttps://www.mirai-kikin.or.jp/ サイトをご覧ください。
頂いた寄付金は、隠れ家プロジェクトの設置費用に充当致します。皆様のご支援よろしくお願いいたします。
「隠れ家プロジェクト」は、アート・クラフトなど職人的な仕事に携わる人、またフリーで仕事を請け負う人などが、都会から浅間山麓を訪問し滞在して時間や場所に制限を受けず、インスピレーションを得ながら自由に時間を過ごす、創作活動を行うことを提案するというモデル事業です。地域の賑わいを文化的活動で創出する発展性ある試みと考えています。
「小さな小屋」の設置には大きな資金が必要ですが、実現すれば、多くの人に「油や」に来ていただき、本・アート・音楽などの作品展示を楽しみながら、小屋のなかで心豊かな時間を過ごす体験ができます。