第9回信濃追分ホンモノ市

アーチスト・イン・レジデンス

「文化磁場油や」の建物は元旅館で宿泊できる部屋がある。
アート作家に追分に来てもらい、四季の自然に触れ自由な時間を過ごし作品を制作してもらう「アーチスト・イン・レジデンス」活動には最適の場所である。旧脇本陣の「油屋旅館」は、堀辰雄・立原道造・加藤周一など文人・知識人が執筆、仕事をする文士の宿となったという歴史もある。そして「芸術家が追分に集まる」 という発想は、追分ゆかりの詩人で建築家の立原道造が構想した「浅間山麓に位する芸術家コロニイの建築群」に遡る。
「油やのアーチスト・イン・レジデンス」は、「学生/文士/知識人・イン・レジデンス」の歴史をふまえ、立原道造が夢見た壮大なコロニイ構想を、現代の時空で再解釈し、地域創生を目指して、未来志向のプロジェクトとして引き継いでいるのである。

アーチスト・イン・レジデンスとは?

アーチスト・イン・レジデンス(AIR)は、アーチストが異なった文化や環境に滞在し、創作活動を行なうこと、そうした機会を提供する事業を意味する。日本各地に事例があるが、最近は地域活性化の手段として取り組む例も多い。

2017 版画プロジェクト報告

きっかけは大きな版画プレス機が3年ほど前に「油や」に運び込まれてきた こと。古書市場などでも版画が人気となっていたこともあり、作家さんに「油や」に滞在して、つまり「アーチスト・イン・レジデンス」で版画を制作してもらおうという話になった。「信州・信濃追分にちなんだ版画を作りませんか」と声かけを始め、2017年に長野県「元気づくり支援金」を得て資金面の工面もでき、6名の作家による版画制作が始動することになった。

2018 歴史回廊アートプロジェクト

昨年スタートした版画プロジェクトに加え、創作する作品群の多様化を目指し、新たに今年開始するのが歴史回廊アートプロジェクト。「文化磁場油や」の廊下と部屋を 現代アートの展示場所として演出。地域住民や一般来館者に広く解放し、作品を楽しめる場所にする。今年度は東京から神林學氏、名古屋から渡部裕子氏を招聘し、油や 回廊 Art Project 沙庭ディレクターでありアーティストのナカムラジン氏がコーディネートを担当。2名の招聘作家は油やにレジデンスしながら現場で制作する他、制作 期間中、近隣住民や来館者を対象とした無料のワークショップを開催する。

詳しくは「追分流」の当該ページをご覧下さい。( oiwakeryu-2018-p14_18.pdf